高配当株

【累進配当】三菱商事が長期投資向きな3つの理由【簡単解説します】

大昔の生き物

三菱商事の株式に興味があるんだけど、よく分からないことがあるんだ。

  • 累進配当ってなんだろう?
  • 三菱商事って累進配当宣言しているの?
  • 三菱商事って業績良くないって聞くけど、配当支払は大丈夫かな?
マネマネ1987

三菱商事は長期投資に向いている銘柄だよ!

疑問に答える形で解説していくよ!

マネマネ1987の投資歴は約9年(投資信託、日本株、米国株、REITなど)で、運用資産残高は約1,200万円(2021年1月末時点)となります。

三菱商事の株式にも100株投資しています。

こんなマネマネ1987が解説していきます。

累進配当とは何か

累進配当とは、企業が配当支払いに関して以下のように行うことです。

 配当金額を前年より増額するか同額とすること(=減配しないこと)

累進配当を行っている企業は2つに分けられます。

一つは企業の株主還元方針として、累進配当を行うことを宣言している企業。

もう一つは、宣言していないが減配しないことで実質的に累進配当を行っている企業です。

累進配当宣言をしている企業は市場から「少なくとも減配はない」と見られているので、自らプレッシャーをかけることになり、配当支払いに自信が無ければなかなかできないことです。

三菱商事が長期投資に向いている3つの理由

理由①:三菱商事は累進配当を宣言している企業

三菱商事は日本で数少ない累進配当を宣言している企業です。

以下の「2020年度の配当見通し」をご覧ください。

出所:三菱商事 2020年11月「株主通信」NO.51 3頁より抜粋 

上記資料の黄色線部分(筆者記入)で「累進的配制」と明記していることで、累進配当を宣言していることが分かります。

三菱商事は「中期経営戦略2021」(対象期間は2019年度から2021年度)において、累進配当を行うことを宣言しており、実際に増配を続けています。

つまり、三菱商事が配当支払いに対して減配をしないことをコミットしており、投資家としてはとても有力な投資先になると言えます。

なお、配当支払いをするためには当然原資となるCFが必要なので、業績やCFに問題がないこと確認する必要があります。

理由②:三菱商事のキャッシュフローは落ち込んでいない

三菱商事の2020年度決算は2019年度比で大きく減益となる予想となっています。

以下の「連結純利益の推移および2020年度の見通し」をご覧ください。

出所:三菱商事 2020年11月「株主通信」NO.51 3頁より抜粋 

当期純利益は大きく減益となる一方、キャッシュフローは落ち込んでいません。

以下の「キャッシュ・フローの状況」をご覧ください。

出所:三菱商事 2021年2月3日付「2020年度第3四半期決算」参考資料 3頁

ここで注目したいのは、営業キャッシュフローは伸びている、ということです。

もちろん当期純利益も大事な数字ですが、配当原資となるキャッシュフローがあるかどうかも配当支払にあたっては重要な数字となります。

営業キャッシュフローが伸びているということは、三菱商事の事業活動が順調であることを示します。

また、投資キャッシュフローの主な内容で新規投資が多くなっており、今後の収益の源泉となる事業に投資をしていることも分かります。

三菱商事は2020年度も累進配当を実施するため配当性向は97%(配当金132円/EPS135.47円)とほぼ100%となっており、危険な水準となっています。

しかし、配当支払の原資は十分にあり、2021年度以降利益が回復すれば、配当性向も通常の水準に戻ることが考えられます。

理由③:三菱商事は高配当銘柄

三菱商事の利回りは2021年2月15日終値で4.64%と高利回りとなっています。

出所:Kabutan HPより 三菱商事株価など(2021年2月15日終値)

利回りが高い(=株価が低い)理由は以下の2点です。

  1. 商社は資源、エネルギー事業があり資源価格の変動による利益の上下が大きい
  2. 様々な事業を行っているため事業内容の理解しにくい(=コングロマリットディスカウントと言われます)

株価が低いため利回りが高くなっていますが、累進配当宣言をしていること、キャッシュフローが安定していることから、高配当銘柄として有力な投資対象である検討すべき銘柄と言えます。

投資にあたり注意すべきこと

三菱商事は「中期経営戦略2021」(対象期間は2019年度から2021年度)にて累進配当を実施することを宣言しています。

つまり、2022年度以降と累進配当を行うかどうかは、次期中期経営計画が発表されたときに確認する必要があります。

これまでの流れからすれば累進配当を続けていくことも考えられますが、業績の悪化が今後も続いた場合には累進配当を行えなくなることもあるかもしれません。

投資するにあたっては、次期中期経営計画の内容、業績を確認していくことが必要となります。

まとめ

  • 三菱商事は累進配当宣言をしている企業
  • 三菱商事の2020年度純利益は落ち込む予想であるが、キャッシュフローは問題ない
  • 三菱商事の株式は高配当銘柄であり長期保有に向いている

以上、マネマ1987の三菱商事への投資見解を記載しましたが、投資に際しては自己の判断、責任にて行っていただく様お願いいたします。

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ABOUT ME
マネマネ1987
関東在住、30代、2児のサラリーマンパパ。 会社への依存度を下げるために投資によるサイドFIREを目指す。 投資歴:投資信託(2012年~)、イデコ(2014年~)、日本株式(2018年~)、米国株式(2020年~)