イデコ運用歴6年(2014年10月~)のマネマネ1987が着実に資産を増やすことが出来るイデコの投資信託の選び方を紹介します。
投資信託選びの5つのポイント
- ネット証券でイデコを始める
- 元本変動型(投資信託)を選ぶ
- 米国株または先進国株を対象とするインディックス投資信託を選ぶ
- 投資割合は100%
- 積立を開始したらほったらかしにする
ネット証券でイデコを始める
イデコ(個人型確定拠出年金)を始めるためには、銀行や証券会社などの運用する金融機関(イデコでは運営管理機関と呼びます)を選択する必要があります。運営管理機関はネット証券であるSBI証券または楽天証券を選びましょう。理由は以下の2つです。
- 手数料を最低限に抑えることができる
- 優良な投資信託が運用商品が準備されている
イデコの手数料は必ず支払わなければならない171円(税込み/月)があります。これはイデコを実施している国民年金基金連合会と事務委託先金融機関(SBI証券は日本カストディ銀行)に支払う分で、金額はどの運営管理機関を選んでも変わりません。一方、運営管理機関へ支払う手数料は無料と有料に分かれます。有料だから違いはありません。前述したSBI証券と楽天証券は手数料が無料です。手数料が無料の運営管理機関を選びましょう。
元本変動型の商品(=投資信託)を選びましょう
イデコには以下の2種類の運用商品があり自分で選びます。
- 元本確保型(預金)
- 元本変動型(投信信託)
イデコで運用する場合には投信信託を選びましょう。イデコのメリットとして運用益が非課税になります。イデコは60歳まで資金の受給が出来ないので、長期間運用をすることとなります。長期運用することにより複利効果で運用益が大きくなります。通常、運用益に対して20%程度の課税がされますが、イデコはその課税が無いためその効果を最大化するためには預金ではなく、投資信託を積立購入することが必須となります。
米国株または先進国株の投資信託を選ぶ
ではどの投資信託を選べば良いのか。その答えは以下の投資信託となります。自分の好みでどちらを選んでも問題ありません。
- 米国株のインディックスファンド(ベンチマーク:S&P500)
- 先進国のインディックスファンド(ベンチマーク:MSCI-KOKUSAI)
考え方としては以下の順番になります。
- 債券ファンドでは無く、株式ファンドに投資をする
- 日本株では無く、米国株または先進国株に投資する
- 米国株または先進国のどちらか好きな方を選ぶ(投資信託は1本が分かりやすい)
イデコは60歳まで運用を続ける長期投資となり運用益が非課税となる効果を最大限に生かすためにリターンが大きい投資対象を選ぶ必要があります。債券は価格変動が株式よりも小さいですが、その分リターンは小さくなります。リターン最大化するためには株式を選択するべきです。
ではどの株式を選ぶべきか。日本株の方が日本に住んでいることから親しみがあるかもしれませんが、これまでの株式市場の歴史を踏まれると、日本株はバブル崩壊以降最高値を更新しておらず低迷している市場ですので、選択の対象外となります。長期的に成長を続けている米国株または先進国株を選択するべきです。なお、全世界株となると先進国株に新興国株が追加されます。新興国株は株価の変動幅が大きく、投資市場や法制度も先進国株に比べると不十分であるため投資対象から外した方が良いと考えます。
米国株または先進国株のどちらにすべきかは、好みで決めてどちらでも構いません。先進国株を対象とした投資信託でも米国株が60~70%含まれているからです。米国株は世界の株式市場のシェアが50%程度になるためです。世界最大の経済大国でありグローバル企業が生まれ続ける米国のみを対象とするか、米国株に加えその他の先進国を加えて運用するかどちらでも長期運用により着実にリターンを獲得することができます。なお、マネマネ1987は30年超を運用することを踏まえ、先進国株をイデコの投資対象としています。
投資対象が決まったら実際に購入する投資信託を選びます。管理のし易さを考えると投資信託は1本に絞った方がいいと思います。米国株とした場合はS&P500を指標とする投資信託、先進国株とした場合にはMSCI-KOKUSAIを指標とする投資信託を選びます。
S&P500を世界で最もメジャーな指標の一つで、アメリカを代表する500の企業群に投資をします。投資の神様であるウォーレン・バフェット氏が奥さんに対して自分に何かあったときには、S&P500(90%)とアメリカ国債(10%)を対象として運用するように言ったとされるのはとても有名な話です。
MSCI-KOKUSAIは日本を除く先進国を投資対象とする指標です。日本の公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が外国株式のパッシブファンドの投資指標の一つに採用しています。
マネマネ1987はSBI証券で運用しており、MSCI-KOKUSAIをベンチマークとする「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」を購入しています。
株式の投資割合は100%
イデコでは毎月拠出する金額を複数の商品を購入することができます。例えば、70%は投資信託、残り30%を預金とすることも出来ます。ですが、投資信託100%をおすすめします。
繰り返しとなりますが、イデコのメリットは運用益に対して非課税になりため、長期投資の複利効果のメリットを最大限に獲得できます。その方法として株式の投資信託の割合を100%にします。
分かりやすい例として「100ー年齢」の数字を株式に投資する割合とする考え方があります。ですが、年齢が50才を超えて、運用のゴールが見えてくるまでは100%のままで問題ないと考えます。その理由は運用期間が長くなればなるほど投資成績はプラスになりやすいからです。50才を超えたあたりからリーマンショックなどの急激な備えて、預金や価格変動の小さいに債券ファンドにスイッチしていく方法が良いと考えています。もう一つは、イデコ以外の投資資産を踏まえた金融資産全体を見たときに、イデコ以外の資産で安定的な資産の割合が大きい場合には、イデコで株式投資を60才まで続けるという方法も考えられます。
投資を開始したらほったらかしに
投資を開始したら運用状況が気になるかもしれません。マイナスになって落ち込んだり、プラスになって喜んだり。
でもイデコでは短期的な運用成績を気にする必要は全くありません。なぜなら、60才までという長期運用するので、短期的な運用成績は気にする必要はなく、複利効果が出てくるのは運用は何年も続けた後の話だからです。
サラリーマンは給与所得が所得のメインとなりため、本業に集中すること最も効率的です。半年か一年に一度くらいの頻度でチェックするくらいで丁度よいと思います。上記④で記載した、50才くらいを目安として、株式のまま運用を続けるか、預金や債券に切り替えていくか(スイッチング)を検討すればよいと思います。
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